9月半ばのまとまった雨で、湿原はようやく瑞々しさを取り戻した様です。池塘水位の回復により浮島の動きが活発になった様子も観察できます。7月末頃から南暑寒岳と暑寒別岳間でエゾヒグマの出没が報告され、8月24日には湿原内でも食痕が発見されました。9月に入っても南暑寒岳と暑寒別岳間で登山者との遭遇が報告されています。早朝や夕刻時の登山や単独行を控え、自分の存在を知らせるスズ等の鳴り物を携行してください。
湿原は黄褐色に変化し、周囲の木々も少しずつ色付き始めています。開花植物は少なくなりましたが、エゾリンドウやウメバチソウがまだ開花しています。今夏は出現が遅れたオオルリボシヤンマですが、メスの産卵行動と共にオスの縄張り行動も観察できます。
登山道も開花植物の数は次第に減りつつ有りますが、ヤマハハコやエゾノコンギクが息長く開花しています。耳にする野鳥の声も地鳴きに変わり、同定が困難になっています。
日照時間の減少と共に、朝夕はかなり気温が低下しています。雨具、水、食料などの基本装備と共に防寒衣類を携行し入山してください。