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3月27日の雨竜沼湿原
融雪状況
岡本洋典氏(雨竜町エコモニター・写真家)により3/27の雨竜沼湿原の積雪状況が雨竜町に報告されましたので掲載いたします。
今年の積雪は例年より少なかったようです。
ゲートパーク付近
白竜の滝
湿原テラス
湿原全景
湿原内の風紋
上の写真をクリックしてください。
(大きな画像が見られます)
ゲートパーク一帯の積雪状況
ゲートパークキャンプ場(夜灯)の積雪深は3m05cmである。これは、昨年4月5日に実施した調査時の記録(3m60cm)と比較すると55cmほど少ない積雪深と言える。しかし、作年より9日調査日が早い事を考慮すると、さらに数値は減少方向に補正されることが予想できる。最大積雪深4mを平年規準として考慮すると、調査時期の差を考慮しても、1m程少ない積雪状況と言える。
南暑寒荘 (夜灯)の積雪深は3m35cmである。これは、昨年4月5日に実施した調査時の記録(4m5cm)と比較すると70cmほど少ない積雪深と言える。平年との比較はキャンプ場での報告と同様となる。
登山道の積雪状況について
第一吊橋の積雪状況
例年通り群馬岳からの斜面積雪移動により右岸橋脚の埋雪量が多く、橋桁上全面に1m以上の積雪が見られ、両橋脚側は斜面積雪と一体化している。特に右岸橋脚側の橋桁は全体の2/5程度埋雪している。昨年4月5日との比較では、構造物の埋雪率は低く、橋桁上の積雪も少ない。
第二吊橋の積雪状況
群馬岳及び恵岱岳からの斜面積雪移動は右岸・左岸ともほぼ平均的で、橋脚の埋雪量も左右同様である。橋桁は中央の一部が雪面上に見られるが、大半は埋雪している。昨年4月5日との比較では、50cm以上積雪は少ない。
ゲートパークから湿原までの積雪状況
登山道周辺の斜面には数ヶ所で小規模な表層雪崩の跡が見られる。3月に入ってからの新雪が相当量積雪上面に堆積しているのが確認できる。ペンケペタン渓谷全体の印象は、現状は比較的穏やかな積雪状況と思われるが、今後急激な気温上昇時には数ヶ所で表層雪崩の起こり易い条件が揃っていると推察する。
雨竜沼湿原一帯の積雪状況について
融雪時期が近づくにつれてペンケペタン川と支流河川の川床に向けた雪面の斜面形成はまだ発生しておらず、湿原全域でフラットな積雪状態を示していた。
積雪深を判断するのに湿原テラスの埋雪状況を指標としている。調査時にはテラスを構成する丸太のうちの一本が、上端をわずかに雪上に見せていた。結果として約3mの積雪深を判断することができた。
昨年4月5日は、テラス構造物は一切埋雪しておりゲートパークの積雪深を考慮し約4mと判断した。今冬3月27日現在の湿原の積雪深は約3mであり、調査時期の差を加味すると平年より1m程少ない積雪状況と推察する。
湿原で積雪調査を行った最近10年間の中では、1998年が最も少ない2m50cmを記録している。
まとめとして
今冬のゲートパーク一帯から雨竜沼湿原一帯の積雪量は平年と比較すると平均で約1m少ないことが確認できた。
登山道の吊り橋の積雪状況も平年から見ると少ないと判断できる。
雨竜沼湿原一帯の積雪も同様に少ないと判断できる。
今冬の推移は、2 月までは暖冬の影響で少雪傾向で経過し、その後暖冬の原因となった東太平洋赤道上付近のエルニーニョ現象が終息するに至り、3月以降は断続的な多量の降雪を経て現在に至っている。そのため積雪層内部に密圧度の異なる積雪が混在するようになり、今後の天候の推移によってはペンケペタン渓谷内で表層雪崩の発生し易い条件が揃っていると判断できる。
報告/雨竜町エコモニター 岡本洋典
(以上雨竜町へ報告された融雪状況報告について抜粋して掲載)
(c)雨竜町観光協会